September 26, 2004

聖公会もイスラエル・ボイコットに動く

23日に麻布の聖アンデレ教会で行なわれた聖公会エルサレム管区のリア・アブ・エル=アサール主教ら8人の教会関係者との交流会は、聖地におけるアラブ・キリスト教徒の歴史や現在の位置についての認識が深まり、また聖職者のラディカルな一面を再認識させられたとても貴重な体験でした。ナザレ出身のリア主教の自伝「アラブ人でもなくイスラエル人でもなく」は、イスラエル・アラブの立場を知るためにも興味ぶかい本です。

さて、その聖公会(もとはアングリカン=英国教会ですが、新大陸に移ったものはエピスコパリアン=米国聖公会として英国教会とは一線を画しているようです)の中に、イスラエルに対するボイコット運動を推進する動きが出てきたようです。教会内部の有力グループが推進しているということですが、これが総会で承認されれば、7月にボイコットを決定した米プレスビテリアン教会(信徒300万人)に加えて、イギリスとアメリカに信徒7500万人を有する聖公会がイスラエルへの制裁措置に動くことになります。

キリスト教会からこのような動きがでてくる背景には、アメリカ南部の原理主義キリスト教右派がシオニズムを支持し、現政権の中東政策の大きなファクターとなっていることに対する警戒もあるようです。キリスト教会も一枚岩ではないということで、今後の展開が注目されます。

イスラエルの現行制度にアパルトヘイト時代の南アフリカとの類似性を認め、かつての反アパルトヘイト運動と同じような国際ボイコットを呼びかける声は次第に具体性を帯びてきているようです。各国政府レベルではアメリカへの遠慮からそのような措置をとることはまず無理でしょうが、教会や大学や組合運動など非政府組織のあいだで組織的なボイコット運動が広がる可能性はあるようです。大学ではイラン・パペがハイファ大学から追放されかけた事件に見られたような学問の自由への弾圧に反発してボイコットの呼びかけが挙がっているようです。

Anglican group calls for Israel sanctions (ガーディアンの記事)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home